2013年03月07日

盗塁について真面目に考えてみた。

春になってきたので、肉体改造中のT君と加圧トレーニング後、キャッチボールとランニングをしています。

ランニングでは盗塁について熱く考えています。野球経験者の方はリードからの走り出しについて色々教わったことがあると思いますが、低い体制で走れ。と教わったと思います。

でも、なぜ低い体制がいいのでしょうか。考えた事ありますか?

それは人間の機能解剖学からの考えと、重心・重力からの考え方が関わっています。

まず、走る動作は股関節の大腿四頭筋(以下前もも)とハムストリングス(以下裏もも)をたくさん使います。解剖学的には前と裏と比べると前ももの方が強い筋力を発揮します。ですので、スタートダッシュのときは前ももをたくさん使いたいのですが、適度な前傾姿勢がより前側の筋力を効率よく使えるんですね。前傾をせずいきなり上体を起こすと裏モモを使いやすくなりますが、パワー不足でスピードがでません。陸上で言えば中間疾走からハムストリングスが優位にたちますが、野球の盗塁では上体を起こすことはほとんどありません。ちなみに理想の前傾角度は45度とは言われていますが、個人差はかなりあると思います。もっと低い方がいい気がしますけど。

その証拠にプロの盗塁王の写真。

個人的にすごく好きだった元阪神の赤星選手の走り出しの角度。45度よりかなり前傾しているようにみえます。

盗塁について真面目に考えてみた。

それと比べると、まだまだ僕らは前傾が足りません。

自分(阿部)
盗塁について真面目に考えてみた。
T君
盗塁について真面目に考えてみた。

分析用ビデオ 1人目T君 2人目自分(阿部)

動画でも2人とも前傾が少ないのがわかります。

http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=qALUI23ZPXA


次に、重力の話ですがすごく単純です。身体が垂直に立っていると重心は安定してその場にとどまります。前傾すると重心は水平方向に移動していくので、脚が前に出ないと転びます。脚が出て重心の平行移動を常に続けるのがスタートダッシュです。つまり前傾にする事により、勝手に前に進む力を生み出しているんですね。

盗塁について真面目に考えてみた。

まだ理由はあるかもしれませんが、低い姿勢で走る主な理由は以上です。

それらを踏まえると理想の盗塁とは...

①横向きから一気に身体を前傾。
②前ももを意識して(脚の回転、足を後ろに蹴りすぎない)
③先のベースは見ないで、ギリギリまで斜め前を見て前傾をキープ。
④スライディング時は目線を上げて状況判断。

だと思います。これができれば、成功率は上がるのではないでしょうか。


ただし低い姿勢を保つためには、それなりの筋力も必要になってくるのでやはり相応のトレーニングも必要です。もちろんピッチャーのモーションを盗む技術も必要です。ただの盗塁でもこうやって考えると奥が深いですね。


今日はかなりマニアックな内容でした。すみません!

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Posted by Abex at 19:07│Comments(0)スポーツ
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